小児科一般外来
Pediatrics
こどものことなら・・まずは小児科専門医にご相談を
小児科全般の診療を行います。
発熱、咳嗽、鼻汁、咽頭痛、眼脂、耳痛、湿疹、腹痛、嘔吐、下痢、便秘、けいれんなどなど、こどものあらゆる症状について全身診察・治療を行っております。
お子さまのことで、何かご不安なことがありましたら、まずは小児科専門医にお任せください。
アレルギー疾患(食物アレルギー、気管支喘息の急性期治療/長期管理、湿疹・アトピー性皮膚炎のスキンケア、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法、蕁麻疹など)、腎臓疾患(夜尿症、血尿、蛋白尿、糸球体腎炎腎炎、尿路感染症など)にも積極的に対応しておりますので、アレルギー外来・小児腎臓専門外来をご参照ください。
ご一緒に来院されたご両親も体調が悪いときは診療いたしますので、お困りのことがございましたら何でもお気軽にご相談ください。
お子さまとご家族に寄り添った診察・治療に努めて参ります。
より高度な医療・入院が必要と思われるお子さまは、適切なタイミングで高次医療機関にご紹介させていただきます。
当院で行える検査
- インフルエンザ
- 溶連菌
- アデノウイルス
- RSウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- マイコプラズマ
- 新型コロナウイルス(抗原)
外部検査機関に委託しております。一般項目は当日中(2~3時間後)、アレルギー検査などは結果が出るまで数日(1~2日)かかります。
尿路感染症が疑わしい場合や、各種腎臓疾患が疑われる際に院内で実施いたします。
検査機器を体に軽く当てるだけで、痛みを伴わずにお腹の中の様子などを観察することができます。
胸痛などの症状を認めた場合、主に不整脈の有無を確認する目的に実施いたします。
当院で行える処置
気管支喘息発作やクループ症候群など咳症状を強く認める際に、気管支拡張薬などの吸入を行います。
乳幼児のお子さまで鼻が詰まって寝苦しそうなどの症状があれば、お気軽にご相談ください。
水分がとれない、おしっこの量が少ないなど脱水症状の改善に有効です。
便秘のお子さまや便の状態を確認したい場合に行います。
お子さまの手を引っ張った際に起こる肘脱臼の処置を行います。
軽度の外傷であれば、消毒・ステリストリップなどを用いた創傷処置を行います。
熱が出たら
熱などの経過は、記録しておくと受診の際に大変有用です。「小児科受診ノート」は院内に置いておりますので、ご自由にお取りになりご活用ください。 熱型記録可能なアプリなどでも構いませんので、お子さまの熱や症状の経過を記録して、受診の際にお見せいただければと思います。
よく見る症状
熱が出たとき
お子さまが急に熱を出したりすると、不安になられると思います。
こどもの発熱の多くは感染症によるもので、体温を上げることでウイルスや細菌などの病原体を増やさないよう、抵抗力を高めようとしている生理的な反応です。お子さまが比較的元気であれば、無理に解熱薬を使用して下げる必要はありません。慌てず、お子さまの様子を観察して対応しましょう。
熱が高くなると脳に悪い影響があるのではないかと、心配になられる方も多いと思います。しかし、高熱が脳に影響を及ぼすことはまずありません。脳に影響があるかどうかは、高熱の原因となっている病気の種類によって決まります。
解熱薬の使いかた
- 38.5℃以上でぐったりしているとき使いましょう
- 夜、機嫌が悪くぐずって眠れないときなどにも使いましょう
- 1度使ったら、次に使うのは6~8時間あけましょう
解熱薬は病気を治すお薬ではなく、一時的に熱を少し下げるお薬です。
熱が高くても、食欲があり機嫌がよければ、水分を取らせて安静にして経過をみましょう。
このようなときには早めに受診を
- 生後3か月未満のお子さまで38.5℃以上の発熱を認める
- 高熱で水分も取れず、ぐったりしている、顔色が悪い
- ゼイゼイ、ヒューヒューと苦しそうな呼吸を伴っている
- 泣き方がいつもに比べて極端に弱々しい
咳がひどいとき
咳は、ウイルスや細菌などの病原体を体外に出そうとする生体防御反応です。ですから、無理に咳を止める必要はありません。咳がひどく吐いてしまう、夜咳で何度も起きてしまうなど症状が強い場合には、症状を和らげるお薬を処方します。また、ゼイゼイ、ヒューヒューしている場合には外来で気管支拡張薬を吸入したり、気管支拡張薬の貼付薬などを処方いたします。
このようなときには早めに受診を
- 肩で呼吸をしている、呼吸が速い/浅い
- ゼイゼイ、ヒューヒュー苦しそうな咳をしている
- 夜中や明け方に、オットセイの鳴き声のような変な咳をしている
- 咳がひどくて、繰り返し吐いている/哺乳ができない/眠れない
鼻水がひどいとき
こどもは鼻をかむことや、鼻のかわりに口で息をすることが苦手です。母乳やミルクを飲んでいる乳幼児では、鼻で息をしながら飲んでいるため、鼻水がひどくなると息が苦しくなり十分に飲めなくなります。また、鼻水が鼻からのどへと垂れ込み、咳がひどくなることもあります。去痰薬などを処方したり、外来で吸引器を用いて鼻汁吸引を行うことがあります。何日も続く際には、中耳炎の合併や副鼻腔炎なども考慮し、抗菌薬の内服が必要な場合もあります。
このようなときには早めに受診を
- 乳幼児で、鼻水が多く哺乳力が低下している
- 肩で呼吸をしている、呼吸が速い/浅い
- 耳を触る(痛がる)様子がある
吐いている、下痢をしているとき
嘔吐や下痢といった胃腸炎症状では、脱水症に注意が必要です。
脱水症の初期治療は、経口補水液(ORS)を口から飲ませて水分補給することです。ORSには嘔吐や下痢によって失われた水分と塩分が含まれており、少ししょっぱいため苦手なお子さまもいますが、根気よく少量ずつ与えましょう。難しければリンゴジュースなどでも大丈夫です。はじめは、ティースプーン1杯(5ml)程度を5分ごとに飲ませ、嘔吐しなければ飲ませる間隔と量を少しずつ増やしていきましょう。
このようなときには早めに受診を
- 呼びかけても反応に乏しく、ずっとウトウトしている
- 少量の水分摂取でも嘔吐する
- 顔色が悪い
- おなか付近を触って、激しく泣いている
- 下痢に血液が混じっている